【英検のこと②】おうちで対策したいとき

前回の『レッスンを英検につなげる方法』の続編です。

小学校低学年で英検を考え始めたときの対策方法について。

ここからは、レッスンのテキスト以外を活用する方法についてお伝えします。

英検5級、筆記問題はどんな問題が出るのか?

前回、簡単にお伝えした英検5級の問題。実際、こんな感じの問題が出ます。

大問1 かっこを埋める問題の例(2020年第3回問題より)

例1)The eighth month of the year is ( ).

1 May 2 June 3 July 4 August

→月の名前がわかっていることと、eighth という言葉の意味がわかって8番目と気付けるか?

例2)A:What color do you like?  B:I like (   ).

1 trees 2 music 3 black 4 birds

→レッスンでは会話でよくやり取りするけれども、質問の文の意味がわかり、色の名前を選択肢から見つけられるか?

大問1の穴埋め問題は、比較的、単語がわかると何となく答えにたどり着ける場合も多いのですが、まずは文章の意味が分かる必要はあります。25問中15問はこのパターンです。

会話表現や基本単語を問われますので、レッスンで出てくることばや表現もたくさん出てきますが、中学生の生活のイメージだったりしますので、クラブの名前やスポーツのこと、学校の教科のことなども多いです。

大問2 会話文の答えを選ぶもの(2020年第3回問題より)

・Girl: Hi, my name is Sally. (    )   Boy:My name is Bill.

  1 What’s your name? 2 How old are you? 3 Where’s your house? 4 When’s your birthday?

→超基本会話で、生徒さんは教室ではスラスラこたえられる会話。英語を読むには、英会話たいそうなどのテキストも、前回の記事でつたえたように常に文章を指差しするトレーニングで予測できるようになります。一方、絵と音だけで覚えている場合、選択肢から文章が選べないかもしれません。

・Girl:Do you like my new skirt, Dad?

Father:(   ).

1 I’m fine. 2 You’re welcome. 3 Yes, it’s nice. 4 No, it isn’t.

→これも一見、シンプルな疑問文なのですが、一遍通りにDo you like…?と聞かれたら Yes, I do/No, I don’t. という定型の答えになっていません。より自然な会話に近い返事になっています。

Yesのあとに、いいね!という誉め言葉がきています。このように、文法そのままの問題とも違い、自然な会話の流れも理解する必要があります。

25問中5問です。

大問3 日本文に合わせて並べ替えする問題(2020年第3回問題より)

・あなたはテレビで何を見ますか? 

(①you ②on ③watch ④do )

What (    ) (    ) (    ) (    ) TV? (文のカッコの1番目と3番目の組み合わせをえらぶ)

1 ①ー②  2 ③-①  3 ④ー③  4 ②ー④

→日本語の意味から考えた文章を正しく並べて、さらにその中の1番目と3番目の組み合わせを選ぶ・・・という低学年のお子様には、慣れないと指示が難しい問題です。正しく文を作って、問題にメモして、それに合う選択肢を選ぶという2段階が必要ですし、思ったものがないとまた考え直しなので混乱してしまいます。

ここが一番の難関ですが、正しい文章をたくさんインプットして口から出てくるようになっていれば、5級の文章は短いのと、基本文ばかりなので、文法知識がなくても文が作れるようにはなります。

筆記問題25問中、最後の5問です。

どうやって対策する?

普段から文章をまるごとインプットすると同時に、レッスンであまり触れることのない語彙や会話表現は、英検向けの本などでインプットをしていくことが必要になります。

参考書は最近、とても増えました。過去問題集などもありますが、5級でしたら特に問題集で購入しなくても、英検のHPから過去3回分を印刷して使えますのでそちらがお勧めです。ただ、リスニングはデータが重くてうまく開かない時があるのが難点です。どうしても無理な場合は、スクリプトが公開されているので保護者の方が英語がある程度、読める場合は、読み上げてリスニングにするということもできます。

英検対策の大きな流れとしては、

①過去問を見せて、お子様のレベルを確認する。

②5級向けの単語集などで語彙を確認して、増やす。(耳からと目から。)→単語は繰り返し、ずっとやっていきます。

③苦手な分野などの対策をするため、市販の問題集をやってみる。

④1か月前くらいには、英検過去問を時間通りで本番と同じようにやってみる。

⑤過去問の結果から重点的にやる項目を補習する。

⑥別の過去問を解く→④と⑤を繰り返す。

というイメージです。

次回は、お勧めの問題集とその使い方をお伝えしたいと思います。

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